アルバム

 1st ALBUM 
MORAL(1982年)
BOOWYのファーストアルバム。「まだバンドとしてのコンセプトが出来ていなかった頃の作品」と解散後に布袋がインタビューで語っていたように、全盛期のBOOWYとはまったく違ったパンクなテイストの仕上がりになっている。

また、当時は6人編成のバンドで、氷室・布袋・松井・高橋のほかに、諸星アツシ(ギター)、深沢和明(サックス)がいた。収録曲"DAKARA"などでサックスの音を聴くことが出来る。

収録曲の中の"MORAL"や"ON MY BEAT"はその後もライブで数多く演奏された。"ON MY BEAT"は、氷室いわく、「BOOWYの歴史の中で絶対欠かせない曲」と語るほどの名曲だ。




 2nd ALBUM 
INSTANT LOVE(1983年)
諸星アツシと深沢和明が脱退して4人編成になってのセカンドアルバム。まだまだパンクなテイストが残る一方、全盛期のBOOWYに近づきつつある布袋らしい楽曲が垣間見える名盤。ジャケットが最高にかっこいい。

布袋のメロディアスな楽曲と、氷室のディープな男女間を表現した歌詞がなんとも言えない世界観を持つ。 "MY HONEY"、"OH! MY JULLY Part II"、"OH! MY JULLY Part IⅠ"らがその代表だ。

"FUNNY BOY"、"LONDON GAME"、"THIS MOMENT"が本作で最も耳に入ってくる名曲と言えようか。"SYMPHONIC"はかなりシブイ。"TEENAGE EMOTION"は、前作「MORAL」を彷彿とさせる全盛期のBOOWYではあり得ないノリのいい笑える曲で、曲中にメンバーのセリフが聞けたりする。



 3rd ALBUM 
BOΦWY(1985年)
前々作「MORAL」、前作「INSTANT LOVE」のパンクロックな曲調やディープで独特な雰囲気がなくなり、よりかっこよくスタイリッシュになったサード・アルバム。氷室・布袋、半々くらいの作曲構成になっている部分も魅力的。

"Dreamin'"、"ホンキー・トンキー・クレイジー"、"CLOUDY HEART"などBOOWYの代表曲が数多く収録されている。他には、"Baby Action"、"ハイウェイに乗る前に"などアップテンポで耳に入りやすい曲が並ぶ。

シングル"BAD FEELING"はギターキッズにこよなく愛され、"唇にジェラシー"と"CHU-RU-LU"は前作の流れを感じさせるディープ感がある。"DANCE CRAZE"は布袋ボーカルによる全英語歌詞のレアな一曲だ。




 4th ALBUM 
JUST A HERO(1986年)
これぞBOOWY!と言わしめるほどの完成度を誇る4枚目のアルバム。完成後にはすでにメンバーは解散を考えていたという。作詞 氷室京介、作曲 布袋寅泰のスタイルがここに生まれた。かっこいいBOOWYをふんだんに楽しめる名盤だ。

アレンジのほとんどを布袋が手掛け、全体的にボリューム感のある仕上がりになっている。"わがままジュリエット"はBOOWYの永遠の名曲、"JUSTY"はBOOWYの数ある曲の中で指折りのかっこいい曲だ。

"LIKE A CHILD"は布袋らしいノリのいいテンポの曲、"Blue Vacation"ではBOOWYらしいディープな曲調を楽しむことが出来る。"1994 -Label Of Complex-"は氷室京介と吉川晃司のダブルボーカルによる貴重な一曲だ。



 5th ALBUM 
BEAT EMOTION(1986年)
"B・BLUE"、"ONLY YOU"という"BOOWYとしてこれ以上ない"と言えるほどの爆発力を持った名曲が収録された4枚目のアルバム。初登場でチャート1位を獲得。頂点を極めたBOOWYは解散への道を加速する。

前作「JUST A HERO」ほどアレンジが強くなくストレートでシンプルな曲調の仕上がりになっている。BOOWYの絶対的代表曲、"B・BLUE"、"ONLY YOU"以外は、比較的遊び心の多い曲が並ぶ。その中でも"BEAT SWEET"は名曲のひとつだ。

"SUPER-CALIFRAGILISTIC-EXPIARI-DOCIOUS"では布袋が、"WORKING MAN"・"RAIN IN MY HEART"では松井が、"DRAMATIC? DRASTIC!"では高橋が作詞を担当しているところも面白い。



 6th ALBUM 
PSYCHOPATH(1987年)
オリジナルとしては最後となった6枚目のアルバム。大人のテイストを感じさせる仕上がりだ。 「PSYCHOPATH(精神異常者)」というショッキングなメッセージのアルバムタイトルが意味深い。

6枚目のシングル"MARIONETTE"はシングルチャートで初の1位に。"GIGOLO & GIGOLET"、"PLASTIC BOMB"などのアップビートな曲が心地いい一方で、"LONGER THAN FOREVER"、"MEMORY"、"季節が君だけを変える"などの心に染みるラブソング寄りのビートの名曲も並ぶ。

エッジの効いた立てノリの"ANGEL PASSED CHILDREN、"CELLULOID DOLL"、ライブ会場での演奏を思わせる"RENDEZ-VOUS (LIVE IN HAMBURG JULY 1987)"は布袋のコーラスも冴える忘れられない一曲だ。